塾・アットホームとして新しく歩み出します。

稔台の教室を本年度の学年末をもって幕を閉じることになりました。

AIMの前身をたどれば、発端は谷村和枝が自宅で始めた英語教室です。彼女は学生時代に家庭教師で生計を立てていたという経緯があり、子育てのかたわら自宅で英語の指導を始めました。

折から第2次ベビーブーム、さらに稔台は新興住宅地として開発が進んでいましたので、生徒数は急増しました。当時の住まいと教室は現教室のすぐ近く、稔台郵便局そばの第一林ビルの一室でした。そのうち乞われて算数・数学の指導も始まり、もはや主婦の片手間の仕事ではなくなりました。そこで同ビル内に一室を借り、ここに「谷村英数教室」の看板をあげました。

その後、谷村志厚はサラリーマンを辞し、いわゆる脱サラで塾に本格参入することになります。

これを機に5教科を指導する総合塾となり、「AIM学習セミナー」と名付けました。AIMは「目標・目的・狙いを定める」といった意味の英語です。

ところで、私自身は母親が戦前の学校教師であったこと、義兄が故郷の中学校校長であったなど、「教育」への縁は浅くはありませんでした。ですから親族の希望として、私が大学卒業後に教職の道へ進むことを期待していました。しかし当時の私にはその道に就く意志はまったくなく、一般企業に就職したのでした。しかしながら12年の年を経て教育の場、それも民間教育の塾教育に関わることになったのは、ある意味で必然であったかと思います。

塾の世界に入った年の夏、田舎の義兄を職場である中学校に訪ねたおり、「千葉で塾をやってる弟です」と教職員の方々に紹介された時は、身の引き締まる思いがしたのを覚えています。

38年を経て新たな私塾教育への旅立ちです。あらためて身の引き締まる思いです。これまでの経験を踏まえ、そして残れさた余生の年月を数え、納得のいく私塾の学習指導を完遂したいと念ずるところです。(志厚)